目次
リサイクルセンターの役割
当社では、解体工事で発生する廃材を再び資源として活かす循環型の仕組みづくりを推進しています。
その中心拠点であるリサイクルセンターでは、中間処理施設として産業廃棄物の分別・破砕などを行い、リサイクル可能な資源を効率よく回収しています。
これにより最終処分量の削減や環境負荷の軽減に貢献するとともに、持続可能な再資源化体制を整えてきました。
解体で生まれたコンクリートを再生砂利に
解体工事では、建物の取り壊しに伴い多くのコンクリート廃材が発生します。
当社のリサイクルセンターでは、これらを「ただの廃材」として処理するのではなく、新たな資源として再生させる取り組みを行っています。
当社で解体した建物から出るコンクリートはもちろん、他社様から持ち込まれたコンクリートも受け入れ、専用設備を使用して破砕・選別します。
この工程を経て生まれ変わるのが、建設現場で欠かせない「再生砂利」です。
再生砂利は、道路工事、造成工事、駐車場整備など、幅広い場面で利用されています。
さらに、天然の砂利を新たに採取する量を減らすことにもつながり、環境保全に大きく寄与する重要な循環資源として注目されています。
当社はこれからも、限りある資源を守りながら、地域の建設現場を支えるリサイクルを推進してまいります。
薪・チップとして広がる木材再利用
解体工事や伐採作業で発生する木材も、当社ではできる限り無駄にせず再資源化しています。
リサイクルセンターに運び込まれた木材は、用途に合わせて丁寧に選別し、薪や木材チップとして新たな価値を持たせています。
薪は、地元の皆さま向けに一般販売も行っており、冬場の暖房用としてはもちろん、キャンプ・アウトドアの燃料としても大変好評です。
一方、加工された木材チップは、主に燃料用エネルギー資源として活用されています。
木材が「捨てられるだけのもの」で終わらず、生活や産業を支える資源として再び生きることは、環境にとって大きな意味を持ちます。
木材の再利用は、廃棄量の削減だけでなく、循環型社会の実現に向けた重要な一歩です。当社は今後も、地域に根ざした環境配慮型の取り組みを続けてまいります。
災害時の車両避難場所の提供
さらに、当社リサイクルセンターは災害時の地域支援の拠点としての役割も果たしています。
近年の自然災害の増加を受け、当社は浸水区域外に位置する隣接地を取得し、災害時の車両避難場所として開放することを決定しています。
2025年7月末の地震では、室蘭市でも八丁平等の高台で避難車両が路肩に集中し、危険な状態となったことを受け、地域の安全向上に寄与するべく整備を進めています。
緊急時には誘導係の社員が対応し、約1,000台を受け入れ可能な体制を整えています。
避難時にはリサイクルセンターの設備も活用可能です。センターに設置している自動販売機は「防災協力自動販売機」であり、災害時には飲料を無償で提供できる仕組みとなっています。今後は仮設トイレや備蓄品の準備、暖房器具や自社加工の薪の提供も検討しており、より安全で安心できる避難環境づくりを進めています。
車両避難場所 旧恵愛病院グラウンド
AEDの設置と地域への提供体制
また、当社がリサイクルセンターに設置しているAED（自動体外式除細動器）は、緊急時には地域の方にも貸し出せるよう体制を整えています。
「AED設置しています」ののぼりを掲げ、地域の方々にも分かりやすい形で周知しています。
平常時から地域防災に貢献するため、命を守るために迅速に活用できる環境づくりを進めています。
当社は、資源循環を担う解体会社としての役割だけでなく、地域の安全と安心を支える存在でありたいと考えています。
これからも環境と地域に寄り添う取り組みを続けてまいります。
薪販売所
- ㈲熊谷解体工業リサイクルセンター 室蘭市神代町28番地2
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