「斫り」をご存じですか?
主にコンクリートや石材などの硬い素材を削ったり、壊したりする作業を指します。
読み方は「はつり」で、建築工事の現場では欠かせない技術の一つです。
例えば建物の改修工事では、不要になったコンクリート部分だけを取り除いたり、仕上げ面を調整したりする際に行われます。
また、新築工事の現場で、コンクリートを打設した後に出る余分な「バリ」を取り除いたり、型枠を固定するために使うピーコン穴を埋めた後、表面を平らに削って仕上げたりする作業にも欠かせません。
建物を美しく、かつ安全に仕上げるための大切な役割を担っています。
斫り工事には、電動工具を用いた大がかりなものから、ハンマーやチゼルを使った作業まで、様々な方法があります。
トップの写真は、仕上材をきれいに施工するために電動サンダーで外壁コンクリートを斫っているところです。
繊細な作業が求められる場面も多く、作業員には高い技術と集中力が必要です。
見た目には地味に見えるかもしれませんが、建築物の品質や次工程の精度に直結する重要な工程なのです。
当社では、新築や改修に伴う斫り工事に対応し、現場に応じた最適な方法で安全かつ丁寧に作業を進めています。

コンクリートの型枠からもれて固まってしまったバリ

床に配線などで開けていた穴を埋めたもの